事の始まりはいつもひょんな出来事から始まる。昨年の秋に弘前で、ふと入った弘前城の前にあるバーで”桜はバラ科の一種で林檎と同じで、林檎農家が剪定をするので横に延ばしほんと奇麗なんです”という言葉にひっかかったのが始まりで、桜好きの僕としては見に行かない訳にはいかない。
旅はほぼ飛行機で、東京駅の新幹線ホームには年に二度程しか来なく電車好きでもないのだが毎度妙に興奮する。
まずは毎年1月末に雪を見に来るだけの角館の武家屋敷に咲く枝垂れ桜。
山にはまだ冠雪が十分に残り、地上には大阪や京都、東京では一ヶ月近く前にすでに終わった満開な桜。不思議な光景。
角館の枝垂れ桜は京都から持ち込まれ植え継がれたとある。
宿はいつもの侘桜。雪がなくまったく違う趣。やはりここは冬の雪深い時が最高にいい。
4月も末だというのに、夜にはストーブがなければ寒過ぎる。これが東北。
そして弘前へ
そして夜の部。
夜空には見事な形をした三日月が昇り最高な夜桜日和。
夜の弘前城周辺の桜祭りにはたまげた、見事だ。タクシーの運転手さんが、青森県民が日本で一番花見が好きでお金を使うと言っていた意味がよくわかる。そして観光客へのサービス精神がまたいい。新幹線が青森までで弘前に延びなかった分、観光客に優しくしようとのホスピタリティーが素晴らしい。いいものを見せて貰った素晴らしい弘前の夜。